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システム開発の95%は準備段階で決まる

開発したシステムが失敗に終わったとしても、そのシステムを開発した会社の技術レベルが低いということではありません。技術レベル自体は、ほとんどの会社・システムエンジニアに差はありません。個々のエンジニアは非常に優秀といえます。

システム開発で結果に大きな差を及ぼすのは、「開発する前にどれだけ準備したのか」に尽きます。発注者の構想の何%がシステムエンジニアに伝わったのか。

・予算は?
・納期は?
・必要な機能は?
・優先事項は?
・システムを使うひとは誰?
・システムを使う環境は?
・システムを使う時間は?
などなど

発注者の属する業界についての基本的に知識も、この際、エンジニアは何も知らないと考えていた方が間違い有りません。発注者は、小学生に説明するつもりで、作って欲しいシステムの内容をエンジニア側に伝える必要があります。

とはいえ、WEBの世界ではスピードが要求されるため、準備に時間をかけていては商機を失う可能性もあります。

実は、ここが悩みどころです。

では、どうすれば良いのでしょうか?

これは、常日頃から、いつシステム開発プロジェクトが立ち上がっても良いように、「意識」して、「文章」の形で残しておく必要があります。
しかも、使用する用語については、その内容が小学生にも分かるくらい詳細なデータベースを作っておくと非常に役立ちます。
このデータベースは、業界内部にいる人間にしてみれば「何を今更」と思えるモノでも、外部の人間と仕事をする場合には、自分の属する業界の基本事項を理解してもらう強力なツールになります。

使用する用語についての認識が共有できれば、打ち合わせの内容も非常に密度の濃いものになりますし、システムエンジニア側で矛盾点や不要な部分、必要な部分など、建設的な思考が出来るようになります。
逆に、用語レベルですら認識の共有が出来ていないと、「有って当たり前の機能がない!」という自体が平然と起こりうる事態になります。

それゆえに、準備段階は異常と思えるくらい神経と時間を集中して事に当たる必要があります。

準備を完璧にすれば、あとは放っておいても理想のシステムが出来上がります。

とはいっても、それがなかなか難しいわけですが…。
by 08050904033 | 2006-05-14 22:19 | 失敗談
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